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冲永賞

冲永賞 受賞者一覧

2019年
稲葉 毅(東都文京病院外科) 「鼠径ヘルニア術野における知覚神経の走行に関する検討」(原著論文)  Vol.1 No.2
2020年
田崎 達也(JA広島総合病院外科)「前方到達法で修復した両側上腰ヘルニアの 2 例 ―手術適応と術式選択に関する考察 ―」(症例報告) 掲載号 Vol.5 No.2
受賞者コメント
 腰ヘルニアに対して「早期手術を勧める文献が多いこと」「近年の報告の多くが腹腔鏡手術であること」の2点に関して疑問を感じ、問題提起する必要があると考えたことが、本論文を書いたきっかけです。腰ヘルニア門の近傍には複数の神経が存在するため、腹腔鏡手術を行った場合、メッシュ固定を行うことで神経損傷の危険がありますが、そのことに対する配慮がみられない論文が過去にみられました。
 腹腔鏡手術、さらにはロボット手術と、新しい術式が脚光を浴びる中、従来行われてきた前方到達法の安全性、簡便性という利点を強調した論文に対して賞をいただけたことに驚きを感じると同時に、日本ヘルニア学会の素晴らしさを感じました。
 今後も賞に恥じないよう、ヘルニアに対して真摯に向かい合っていきたいと思います。どうもありがとうございました。
2021年
諏訪 勝仁(東京慈恵会医科大学第三病院外科)「725修復から学ぶダイレクトクーゲル鼠径部ヘルニア修復術のknack and pitfalls-ダイレクトクーゲル鼠径部ヘルニア修復術 –」Vol.4 / No.2 【原著】
受賞者コメント
 ダイレクトクーゲルパッチは鼠径部切開法による腹膜前修復術を簡便で再現性の高い術式として具現化した.ダイレクトクーゲル法は“早くて,安くて,うまい”の私の“牛丼”理論を兼ね備えた理想的な手術であった.私は,この牛丼手術の真の実力を計るための三部作研究を行った.今回沖永賞をいただいたのはその第二章に当たるもので,第一章の私自身が携わった手術のケースシリーズに続く,一般消化器外科医が執刀した成績および慢性疼痛の危険因子を解析した.結果,本術式には一定のラーニングカーブがあること,術後早期疼痛のコントロールが重要であることが示され非常に有意義な研究であった.本研究はランダム化比較試験で幕を閉じたが,一つの術式をやり抜いた成果を実感した.ダイレクトクーゲル法は私の外科医人生において,すべての術式の評価軸である.
 今回,このような名誉ある評価を受け誠に光栄です.皆様に御礼申し上げます.